3C分析とは?
3C分析とは、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの視点から、事業を取り巻く環境を分析するフレームワークです。大前研一氏が提唱しました。 市場・顧客では市場の規模や変化、顧客のニーズや購買の決め手を、競合では競合の強みや戦略、市場での位置を、自社では強みや弱み、経営資源を整理します。顧客が求めていて、競合が提供できておらず、自社が提供できるところを見つけることが目的です。 市場・顧客、競合、自社の順に分析すると、自社を顧客と競合から見て評価できます。3C分析で集めた情報は、SWOT分析の材料や、STP分析で狙う市場を決めるときの根拠として使われます。
3C分析に関する記事・資料
3C分析に関連する記事2件・資料1件。
- 2026.10.04読了9分記事市場と競合を分析する3C分析のやり方|顧客・競合・自社からKSFを特定し、施策と予算の優先順位を決める3C分析で情報を集めるだけでは、戦略は決まりません。BtoBを例に、顧客・競合・自社を掛け合わせてKSFを特定し、狙う顧客、施策、予算の優先順位まで決める具体的な方法を解説します。記事を読む
- 2026.10.04読了7分記事市場と競合を分析するBtoBマーケティング戦略の立て方|顧客の声からフレームワークを使う順番マーケティングのフレームワークが多く、どれをどの順で使うか決まらない責任者へ。戦略がないと施策が持ち込まれた順に決まる理由と、顧客が選ぶ基準から施策の順番まで、出すものでつなぐBtoBの使う順番を紹介します。記事を読む
- 2026.10.04PDF資料無料資料市場と競合を分析する3C分析のテンプレート3C分析を作っても、顧客・競合・自社の項目を並べたところで止まり、次に何をやるかが決まらない。このテンプレートは、受注・失注の記録から顧客が選ぶ基準を取り出し、競合と自社を同じ基準で並べて、勝ち筋の1文と次に確かめることまで出します。5つのステップの記入シートと部品メーカーの記入例、仕上がりチェック、4日の実行プラン、空欄のテンプレートを収めた25ページで、ダウンロードしたその日から取り組めます。資料を見る
3C分析が必要になる課題
- 新しい商品やサービスを考えるとき、自社の強みだけを根拠にすると、実際には市場のニーズに合っていなかったり、競合に見劣りしたりする。
- 顧客の動き、競合の状況、自社の強みのどれか一つだけを見て戦略を立てると、抜け漏れが出て的外れな打ち手になりやすい。
- 営業は競合の動きばかり気にし、開発は自社の技術ばかり見る、というように部署ごとに重視する視点が違うと、話がかみ合わず戦略の合意が取りにくい。
- 経営会議や社内の稟議で戦略の妥当性を説明するとき、思いつきや勘に基づく説明では納得してもらいにくい。
構成要素・分類
3C分析は、次の3つの視点で事業を取り巻く環境を整理する。
| 要素 | 見る対象 | 主な視点 |
|---|---|---|
| 顧客・市場(Customer) | 市場全体の動きと、顧客の購買行動 | 市場の規模や成長性、顧客が何を求め、何を決め手に選んでいるか |
| 競合(Competitor) | 同じ市場で戦う競合企業 | 競合の強みや弱み、シェア、価格や商品の特徴、資金力や事業規模 |
| 自社(Company) | 自社の経営資源や事業の現状 | 自社の強みや弱み、保有する技術やブランド力、収益性 |
分析する順番にも考え方があり、まず市場と顧客を見て、次に競合、最後に自社という、外側から内側へ向かう流れで進めるのが基本になる。自社の話から先に始めると、自分たちに都合の良い結論に寄りやすいためである。3つの視点はそれぞれ独立して調べるのではなく、顧客が求めているのに競合が対応できていない部分はないか、そこに自社の強みが活かせないか、というように3つを重ね合わせて読み解くことで、初めて戦略のヒントが見えてくる。
新しい事業やエリアへの参入を検討するときだけでなく、既存事業の立て直しや、マーケティング戦略・コンセプト設計の土台をつくるときにも使われる、汎用性の高い枠組みである。競合や自社の情報を集める際は、担当者の印象だけに頼らず、公開されている統計や業界レポートなど、客観的に確認できる情報を根拠にすることが望ましい。
似た用語との違い
| 用語 | 3C分析との違い |
|---|---|
| SWOT分析 | 3C分析は、顧客・競合・自社を分野ごとに整理する枠組み。SWOT分析は、自社の強み・弱みという内部要因と、機会・脅威という外部要因を掛け合わせて戦略の方向性を導く枠組み。3C分析で集めた情報を、SWOT分析でさらに深掘りするという使い方が一般的 |
| PEST分析 | PEST分析は、政治・経済・社会・技術という、業界全体を取り巻く大きな環境変化を捉える枠組み。3C分析の中の「顧客・市場」を見るときの土台としてよく使われる |
| STP分析 | 3C分析は事業を取り巻く環境全体を、顧客・競合・自社の3つの視点で見渡す枠組み。STP分析は、そこで把握した市場を区分し(セグメンテーション)、狙う相手を決め(ターゲティング)、立ち位置を決める(ポジショニング)という、より狭い範囲の意思決定に使う枠組み |
関連用語
3C分析を考えるときは、次のような考え方も合わせて押さえておくと理解が深まる。
- 自社の内部・外部の要因をさらに深掘りする考え方として、SWOT分析
- 業界全体の大きな環境変化を捉える考え方として、PEST分析
- 3C分析で把握した市場の中から、狙う相手を絞り込む考え方として、STP分析、ICP
- 狙う市場の大きさを数字で捉える考え方として、TAM・SAM・SOM
これらはいずれも、事業環境を漏れなく見渡し、勘や思いつきに頼らずに戦略を組み立てるための考え方であり、3C分析はその出発点として位置づけられる。
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