SWOT・クロスSWOT分析とは?
SWOT分析とは、自社の内部環境を強み(Strength)と弱み(Weakness)、外部環境を機会(Opportunity)と脅威(Threat)の4つに分けて整理する分析方法です。 内部か外部か、目標の達成にプラスかマイナスかの2つの軸で要因を分けます。クロスSWOT分析は、整理した4つを掛け合わせて施策の方向を出す方法で、強み×機会の積極化戦略、弱み×機会の改善戦略、強み×脅威の差別化戦略、弱み×脅威の防衛・撤退戦略の4つに分けて考えます。 SWOT分析は枠を埋めただけでは施策にならないため、クロスSWOT分析で施策案を出し、優先順位を決めるところまでつなげて使います。強みや弱みは、社内の認識ではなく、顧客から見て競合より優れているか劣っているかで判断します。
SWOT・クロスSWOT分析に関する記事・資料
SWOT・クロスSWOT分析に関連する記事2件・資料1件。
- 2026.10.04読了7分記事市場と競合を分析するBtoBマーケティング戦略の立て方|顧客の声からフレームワークを使う順番マーケティングのフレームワークが多く、どれをどの順で使うか決まらない責任者へ。戦略がないと施策が持ち込まれた順に決まる理由と、顧客が選ぶ基準から施策の順番まで、出すものでつなぐBtoBの使う順番を紹介します。記事を読む
- 2026.10.03読了7分記事市場と競合を分析するSWOT分析とクロスSWOTのやり方と例|社内に散らばる材料を集め、RICE・ICEスコアで施策の順番まで決めるSWOT分析の4つの枠は埋めたのに、何から手を付けるかが決まらない方へ。受注・失注の理由から枠を埋め、クロスSWOTで施策案を出し、RICE・ICEスコアで経営とメンバーに説明できる順番を付けるまでを、BtoBの例で紹介します。記事を読む
- 2026.10.03PDF資料無料資料市場と競合を分析する施策の優先順位シート(クロスSWOT→RICE・ICE)SWOT分析の4つの枠は埋めたのに、何から手を付けるかが決まらない。施策案が多く、経営とメンバーに順番を説明できない。このシートは、クロスSWOTの4マスに「誰に・何を・どうする」の一文を書くと施策案の一覧ができ、今期やる施策にRICE・ICEで点を付けると、始める順番が自動で並びます。18ページの使い方ガイドと記入例、4日の実行プランつきで、ダウンロードしたその日から取り組めます。資料を見る
SWOT分析が必要になる課題
- 自社の強みや市場の変化について、社内で話すたびに意見がばらばらで、共通の前提がない。
- 3C分析や競合分析で集めた情報が多く、どれが自社にとって大事なのかを整理できない。
- 経営会議で戦略を説明するときに、施策の根拠になる現状の整理を1枚で示せない。
構成要素・分類
SWOT分析では、自社に関わる要因を「内部か外部か」と「目標の達成にプラスかマイナスか」の2つの軸で、4つに分ける。
| 要素 | 軸 | 内容 | BtoBでの例 |
|---|---|---|---|
| Strength(強み) | 内部×プラス | 競合と比べて、自社が優れている点 | 特定の業界での導入実績が多い、短納期で対応できる生産体制がある |
| Weakness(弱み) | 内部×マイナス | 競合と比べて、自社が劣っている点 | 提案の質が営業担当によってばらつく、Webからの問い合わせが少ない |
| Opportunity(機会) | 外部×プラス | 自社に有利に働く、市場や環境の変化 | 取引先の業界で設備の更新が増えている、補助金の対象が広がった |
| Threat(脅威) | 外部×マイナス | 自社に不利に働く、市場や環境の変化 | 低価格の新しい競合が参入した、原材料の価格が上がった |
洗い出しは、外部環境(機会・脅威)を先に、内部環境(強み・弱み)を後にする順番が進めやすい。先に市場や顧客の変化を見ておくと、強み・弱みを「市場や顧客から見て意味があるか」という基準で判断できるためである。
クロスSWOT分析の4つの戦略
SWOT分析で4つに分けた要素は、そのままでは施策にならない。クロスSWOT分析は、内部の要素(強み・弱み)と外部の要素(機会・脅威)を掛け合わせ、施策の方向を4つの戦略として出す方法である。
| 戦略 | 組み合わせ | 考える方向 |
|---|---|---|
| 積極化戦略 | 強み×機会(SO) | 強みを使って、機会を取りにいく |
| 改善戦略 | 弱み×機会(WO) | 弱みを補って、機会を逃さないようにする |
| 差別化戦略 | 強み×脅威(ST) | 強みを使って、脅威の影響を小さくする |
| 防衛・撤退戦略 | 弱み×脅威(WT) | 弱みと脅威が重なる事態を避ける。事業や施策の縮小・撤退も含めて考える |
クロスSWOT分析は、次の流れで進める。
- SWOT分析の4つの要素を、事実や数字で書き出す
- 4つの組み合わせごとに、要素を1つずつ掛け合わせて施策案を出す
- 出てきた施策案を一覧にし、効果と手間を比べて優先順位を決める
4つの戦略を同じ重さで進める必要はない。一般には、強みを生かせる積極化戦略から検討し、弱み×脅威の領域は損失を抑える判断に使う。
計算式・判定基準
SWOT分析に計算式はない。迷いやすいのは、ある要因を4つのどこに入れるかの判断で、次の基準で分けると整理しやすい。
| 迷いやすい点 | 判定の基準 |
|---|---|
| 内部か外部か | 自社の努力で変えられるものは内部(強み・弱み)、変えられないものは外部(機会・脅威) |
| 強みか弱みか | 社内の認識ではなく、顧客から見て競合より優れているか、劣っているかで判断する |
| 機会か脅威か | 同じ変化でも、自社の状況によってどちらにもなりうる。決めきれない場合は両方に書き、クロスSWOT分析の段階で判断する |
| 要因の書き方 | 「技術力が高い」のような抽象的な言葉ではなく、事実や数字で書く(例:〇〇業界での導入実績が△△社) |
| クロスSWOTの施策案の書き方 | 「強みを生かす」のような方向だけで止めず、誰に・何をするかまで書く(例:〇〇業界の既存顧客に、設備更新の時期に合わせて提案する) |
似た用語との違い(クロスSWOT分析・3C分析・VRIO分析)
| 用語 | SWOT分析との違い |
|---|---|
| クロスSWOT分析 | SWOT分析は、現状を4つに分けて整理する方法。クロスSWOT分析は、その4つを掛け合わせて施策の方向を出す方法で、SWOT分析の次の段階にあたる |
| 3C分析 | 3C分析は、顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)の3つの視点で情報を集める方法。SWOT分析は、集めた情報をプラスとマイナスで評価して整理する方法。3C分析の結果をSWOT分析の材料に使うことが多い |
| VRIO分析 | VRIO分析は、経営資源を経済的価値・希少性・模倣困難性・組織の4つの問いで評価し、競争優位になるかを判定する方法。SWOT分析の「強み」が本当に強みかを確かめるときに使う |
| PEST分析 | PEST分析は、政治・経済・社会・技術の4つの視点で、業界をとりまく大きな環境の変化を洗い出す方法。SWOT分析の「機会」「脅威」の材料になる |
関連用語
SWOT分析の前後では、次のような考え方を組み合わせて使う。
SWOT分析は、集めた情報を、施策の検討につなげる段階にあたる。
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