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BtoBマーケティングは何から始める?部門の立ち上げ・着任から90日で責任者がやること

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目次

マーケ部門の立ち上げや責任者への着任が決まると、すぐに広告やツールなどの施策から手をつけたくなることがあります。けれども最初の3か月で求められているのは、部が何のためにあり、どう進めるかを決め、経営陣とメンバーの信頼を得ることです。

この記事では、着任から90日で責任者がやることを、順番と計画表の例で解説します。

👉この記事でわかること
  • 最初の90日でやる8つのことと、その順番
  • 経営陣と合意すること、メンバーと一緒に決めること
  • 90日の間につまずきやすい点

マーケ人材の育成計画の全体の立て方は、マーケティング人材育成は『任せる順番』から|経験者が自分1人のチームで、1年で実務を手放す計画 で解説しています。

結論:施策より先に、ミッションとゴールを経営陣と合意する

着任した責任者が最初に決めるのは、広告やツールではありません。部のミッション(何のためにある部か)と、直近3か月のゴールです。この2つを経営陣と合意してから、メンバーの役割、注力する課題、仕事の仕組みの順に決めていきます。

期間やること誰と決めるか終わったときの状態
1か月目(1〜30日)1. 部のミッションを決める
2. メンバーと業務の現状をつかむ
3. 直近3か月のゴールを決める
4. メンバーの役割を決める
経営陣、メンバーミッションと3か月ゴールを経営陣と合意し、誰が何を担うかがメンバーに伝わっている
2か月目(31〜60日)5. ボトルネックを特定し、注力する課題を絞る
6. 業務の優先順位、やめること、クイックウィンを決める
メンバー、営業部長注力する課題が1〜2個に絞られ、最初の小さな成果が出ている
3か月目(61〜90日)7. 業務プロセスを標準化する
8. 評価のルールと会議体を決める
メンバー、経営陣決めたことが、責任者が細かく指示しなくても回る形になっている

90日を通して欠かせないのは、経営陣とメンバーの両方とこまめに話すことです。経営陣とはミッションとゴールを合意し、進み具合を報告してずれを確かめます。メンバーとは、現状の把握や業務のルールづくりを一緒に進めます。

90日の流れ:「決める」「絞る」「仕組み化する」の順に進める

1か月目:ミッションとゴールを決め、経営陣と合意する

最初に中期経営計画と単年度計画を読み、マーケ部門の位置づけを確認します。計画にミッションが書かれていればそのまま引き継ぎ、なければ計画の目標のうちマーケ部門が担う部分を選んで、ミッションの案を経営陣に提案します。

部の役割の決め方は、マーケティング部の役割は誰が決める?|営業の下請けにしない、役割分担と組織図の決め方で解説しています。

並行して、メンバー全員と1対1で話し、スキル、進行中の業務、困っていることをつかみます。そのうえで直近3か月のゴールを決め、経営陣と合意してください。着任直後の3か月で受注を大きく動かすのは難しいため、ゴールは「数字の改善」と「仕組みの整備」を1つずつ組み合わせるのが現実的です。

2か月目:ボトルネックを見つけ、やることを絞る

リードから受注までの段階ごとに、今の数字と1年前の数字を並べ、いちばん落ちている段階(ボトルネック)を探します。注力する課題は、3か月ゴールに直接効くものを1〜2個に絞ります。

あわせて、ミッションにつながらない業務は「やめる・減らす」に分け、1か月以内に結果が見えるクイックウィンを1〜2個実行します。やめる業務のうち経営陣や営業から頼まれているものは、理由を伝えて了承を得てからやめてください。

参考記事:ファネル分析でボトルネックを特定する

3か月目:決めたことを、メンバーと一緒に仕組みにする

くり返し発生する業務の手順、メンバーの評価のルール、会議体を決めます。ルールや業務プロセスは、責任者ひとりで決めて配らずに、メンバーと一緒に決めてください。実際に回すのはメンバーであり、上から配ったルールは現場の事情に合わず、使われなくなりやすいからです。

メンバーと納得感のあるルールや評価基準を作るには、あらかじめチーム内のスキル状況を整理しておくことが重要です。具体的なスキルマップの作成手順は下記をご覧ください。

関連記事:マーケターのスキルマップの作り方|「何ができれば一人前か」を職歴や資格ではなく行動で決める

つまずきやすい点

  • ゴールの合意より先に、施策やツールに手をつける:うまくいったかどうかを判断する基準がなく、成果を説明できない
  • 経営陣との合意を、着任時の1回で終わらせる:会社の状況や経営陣の関心が変わっても、ずれに気づけない
  • 前任者の業務をすべて引き継ぐ:新しい課題に取り組む時間がとれない

経営陣とメンバーに説明するときの一文

  • 経営陣へ:「最初の3か月は、中期経営計画の『新規顧客からの売上』のうち、新規の商談をつくる部分をマーケ部門の役割とし、〇〇をゴールにします。進み具合は毎月報告し、ずれがあればその場で相談させてください。」
  • メンバーへ:「この3か月で、部の目的とゴールを決め、仕事の進め方はみなさんと一緒に決めていきます。まずは、いま困っていることや、目的がわからない業務を教えてください。」

まとめ

  • BtoBマーケティングは、施策からではなく、部のミッションと直近3か月のゴールを経営陣と合意することから始めます。
  • 90日は、1か月目に「決める」、2か月目に「絞る」、3か月目に「仕組みにする」の順で進めます。
  • 経営陣への報告は少なくとも月に1回行い、業務のルールや評価はメンバーと一緒に決めます。

マーケ人材の育成計画の全体の立て方は、【J-00:マーケティング人材育成は「任せる順番」から】で解説しています。

よくある質問

Q1.BtoBマーケティングは何から始めればよいですか?

A1.施策より先に、部のミッションと直近3か月のゴールを決め、経営陣と合意することから始めます。そのうえで、メンバーの役割、注力する課題、業務の仕組みの順に決めていきます。広告やツールは、ゴールが決まってから選んでください。

Q2.経営計画にマーケ部門の役割が書かれていない場合は、どうすればよいですか?

A2.計画の目標のうち、マーケ部門が担える部分を選び、ミッションの案を作って経営陣に提案します。「〇〇という経営目標のうち、〇〇の部分を担う」という1〜2文にまとめると、経営陣も判断しやすくなります。

Q3.経営陣への報告は、どのくらいの頻度で行えばよいですか?

A3.少なくとも月に1回は行います。着任時に合意したゴールでも、会社の状況や経営陣の関心は変わるため、毎月の報告で進み具合とずれを確かめる必要があります。報告の項目を毎回そろえておけば、前の月と比べるのも簡単です。

この記事の執筆者

coconeco
coconecoLead Manager

デジタルマーケティング立ち上げ・運用設計責任者

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